東京オリンピック2020のメインスタジアムになる新国立競技場のデザインコンペ。
入賞した建築家のデザイン案が、コスト問題により廃案となり、隈研吾氏にデザインが任されたニュースを覚えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
当時、隈研吾さんがデザイン案について説明をされている番組を拝聴していて、一番印象に残ったのが観客席の椅子のカラーについてのお話し。
競技によっては、客の入りが悪く、がら~んと寂しい印象を与える観客席。
観客席のカラーを統一しないことで、そのがら~んと感が無くせるというようなお話でした。
私も競技そのものより、そんな様子が、ふと気になることがあったので、「なるほどな~」と感心させられました。
まさか、今回のオリンピックが無観客になる想定なんて無かったと思いますが、そのデザインが功を奏したなとテレビ観戦しながら、しみじみ感じました。隈研吾さん、言わずと知れた日本を代表する建築家ですが、凄い人だなーと感じました。
2021.8.15
梅谷事務所/高橋